ストーリーと真実の違い2)
ストーリーと真実の違い 1からの続きです。
実際、ストーリーと真実がどう違うかというと、、、
昔私はとある有名新聞社の駐在の方から車を買った。
「記者さんってすごいですね、いろんなことをいろんな方向から勉強してないと公平に書けないですよね」と言ったら
「いや、ニュースって言うのはピンポイントなんですよ。全部わかろうなんてできないから。でも嘘書いちゃいけないんです。だから政治的な事や災害があっても、それら全体をつかむ必要はない。それより、焼けたアルバムを前に泣いている人とか、そういうのを取材するんですよ」
焼けたアルバムを切なそうに見る人。
涙を誘う。
これがストーリーだ。
ストーリーは美しいし、
ストーリーを否定するつもりは全くない。
だけど、
それが全体像だと見間違ってはいけない。
ストーリーには論理も俯瞰も何も必要はない。
だけど、真実は俯瞰して、大きな視点でみないと見えて来ない。
ここを混同せずに
見分けられると
翻弄されなくなる。
ストーリーに「のみ」翻弄されるのは
心理的に言うと
「幼い自我(もしくはインナーチャイルド)」のなせる技。
成長したセルフとして考えた場合、
ストーリーは大概、
ノスタルジックで大事だったオモチャとして
扱えるようになる。